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アイエスティー株式会社が日刊建設工業新聞に掲載されました!

日刊建設工業新聞

最前線に挑む

左官業の地位向上に貢献 独創的な技術、資機材を相次ぎ開発

アイエスティー株式会社 社長 近森 精志氏アイエスティー 社長 近森 精志氏

 独創性の高い建設資材でスーパーゼネコンからも一目置かれるアイエスティー株式会社(東京都中央区、近森精志社長)。

 

 

 

左官と塗装を一体化したトップガン工法、ジョイントおよび亀裂部に対応するダイヤテープ、作業性と安全性を追求した可搬式作業台の「立馬(たちうま)」「段平馬(だんぺいうま)」、プラスティックコーン(Pコン)に変わる高強度セメント製のコンクリート打ち込み式コーン「防水コン」「e-コーン」、遠赤外線と多気孔構造により保温持続効果を発揮する「i-PONT(アイポン)」など40近い国内外の特許、工業使用権、商標登録を保有する。

近森社長は、左官工事大手の浪花組で37年間勤務。8年前に独立したが、いまも左官業の社会的、経済的地位の向上に役立ちたいという熱い思いがあるようだ。

商品や技術を開発、販売する会社を起業するに至った背景は。

左官業は建物の印象を決定づける、しっくい、土壁、モルタルなどの仕上げを担い、かつては建築工事の中で重要な役割を占めていた。しかし、外壁パネルや、プラスターボード、クロス張りなど乾式仕上げが台頭し、左官工事が仕上工事の中心からだんだんと脇役に転じ仕事量も減少する一方となって来た。

何とか高い技術力を持つ左官業を復活出来ないものかと考え、28年前に小野田(現太平洋マテリアル)と既調合モンタル(プレミックスモンタル)の開発を提案し、共同で成功にこぎつけた。

その当時は天然砂の悪化でモンタルのクラックや浮きに悩まされ、モンタル仕上の減少の一因にもなっていたが、このプレミックスモンタルの普及でクラックや浮きが減少し、また塗り厚も自在に施行でき、品質と効率が大幅にアップした。

ただ、材料費が従来と比べ1袋が7倍アップしたが、小型の機械で吹き付け工法を考案してトータルコストダウンをはかり、様々な建築工事で採用されることとなった。

一方、作業足場は脚立作業に限界を感じ、安全性と効率性を追求した結果、アルミ製4脚調節式台場の立馬の第1号を発案し、この業界に初導入した。また2年前には階段専用足場の段平馬を開発した。

特長は、階段上での作業床が水平に保ち一人が持ち運べる安定した4脚調節式台場で既に大手ゼネコンに導入され定着し始めている。

 施行システムでの開発成果は。

左官と塗装の2業種を一体化したトップガン工法。

セメントに色が付いていれば同時仕上げができると考え、恒和化学工業に依頼し無機塗料のアイトップを開発した。

特徴は、不燃性、微弾性、環境性(F☆☆☆☆)、透湿性に優れ、色は原色以外はすべて可という材料の開発を行い、下地から仕上げまでを1業種で施行するトップガン工法の実用化を目指した。

施行仕様は、フラット仕上のほか、ローラー仕上げ、吹き付け仕上も出来る。骨材を入れればかき落とし風の仕上げ、またはコテ模様の仕上げなどあらゆる意匠が可能となり、工程が半分以下になることから大幅な工期短縮とコストダウンが可能になった。

独立後、本格的に実用化し、新築、リニューアル工事に適用でき、晴海トリトンスクエアの地下駐車場・廊下壁、スペイン大使館の外壁リニューアル、多摩美術大学図書館棟・内部・階段室、東京ミッドタウンの地下などの工事で大規模に採用された。

現在は、港南4丁目計画などのマンション工事にも採用され今後、左官業の復権に寄与する工法として期待している。

 その他の主力商品は。

コンクリート打設時の型枠保持コーンはプラスティック製で打設後に撤去し、その後モルタルなどで埋められているが、収縮・空洞化が起こりやすくはく離、はく落の危険性も懸念される。

防水コン・e-コーンは、コンクリートと一体化となり、水漏れやはく離、はく落を無くしコンクリートの耐候性の向上、工期短縮トータルコストの削減、省人化による危険率の低下、産業廃棄物を減少し3R活動にも貢献できる事が特長だ。

防水コンは、国土交通省大臣官房長官庁営繕部監修の建築工事監理指針にも打ち込み式コーンとして取り上げられている。

 

またデュポンの協力のもと開発された新素材のアイポンを使い、省エネと健康に配慮した建材の普及を進めている。

アイポンは、遠赤外線と発泡体の相乗効果で、優れた保温持続効果を発揮する。屋根材、壁材、床材などに使用することで、空調機の使用エネルギーの削減にも有効。

新建材を活用した健康住宅の実現に向けた検討も大学、建築設計事務所と開始した。

また遠赤外線は、血行を促し、新陳代謝を高める効果もあり、アイポンを使用した健康増進商品の販売にも力をいれている。